表通りを一本入った裏道で、梢の中に胸像が見えました。台座が昭和初期風。建物もいい感じです。庭を見ると、どうも幼稚園のようですが、現役かどうか。
日本各地の近代建築探訪など
表通りを一本入った裏道で、梢の中に胸像が見えました。台座が昭和初期風。建物もいい感じです。庭を見ると、どうも幼稚園のようですが、現役かどうか。
旧煙草元売捌所(昭和初期)の建物。昭和というより、明治の建物のよう。ペンキの色が眩しいです。
いわき駅を出て、最初に見つけたのがこの建物。今日は、なかなか勘が冴えています。函館にでもありそうな商業ビルです。
原歯科医院。現いわき市の中心市街地です。小道さんのブログで、とんでもない建物が沢山残っていることを教えられ、探訪することにしました。日没まで半日歩きましたが、お宝物件が妙に残っています。駅前の再開発ビル工事が痛いです。
昨年ヒットした映画「フラガール」の舞台の町(本当は合併前の常磐市です)でもあるわけですが、映画効果はあまりない感じです(泣)。
旧医院や旧官庁などの建物だったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
聞き取りでは、旧信用金庫の建物とのことです。全く引きがとれませんでした。
旧簡易裁判所(大正4年築)。聞き取りでは、旧検察庁とのことでした。
13日、「山田守展シンポジウム」へ行ってまいりました。大変面白く、また、一方では個人的に宿題を与えられてしまった内容でした。
まず、建築博物館館長の林昌二氏のあいさつ。山田守との接点として、山田守が長沢浄水場の仕事をしたとき、林氏はその下水処理場の仕事をしており、完成した浄水場を見に行って「とてもモダンな建物だ」という印象を持ったとのことでした。また、京都タワーの構造が応力外被構造であるということを今回の展示で知り、驚いたとのことです。缶詰のように外被で成り立っている塔だといいます。
次に東京工業大学の藤岡洋保先生が山田守の作品の紹介。続いて、パネル講演として、まず、東海大学の岩岡竜夫先生の東海大学キャンパスの案内。井上章一先生の「衰弱してくると人気が出てくる」という話。最後に、藤森照信先生の「山田守の建物の表皮」の話。外壁にタイルを使用する特殊性を述べていました。
休憩の後、パネルディスカッションです。さまざまな話題が出ていましたが、建築史上での山田守の位置づけが難しいという点、京都タワーを認めるかどうかという問い、メタ景観論争の問題などが印象的でした。藤森先生が、大正時代に東京の朝日新聞社ビルの上にあのタワーが建てられていれば、日本建築史での金字塔となっていたが、あの時代に京都という場所ではという評価をしておりました。
旧朝日新聞社社屋(「分離派建築博物館」HPより)
http://www.sainet.or.jp/~junkk/ishimoto/asahi.htm
旧牛窓警察署(明治20年築)。登録文化財です。現在、海遊文化館として活用されています。
広島県の福山市にあるふくやま美術館で、明日より特別展「フランク・ロイド・ライトと武田五一」展がスタートします。会期は、2007年1月13日から3月11日まで。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/fukuyama-museum/schedule/special/flw_takeda/
今回の特別展にはずいぶんと力を入れているようで、記念講演会が4回も、そしてシンポジウムも予定されています。
ふくやま美術館では、2004年に特別展「武田五一・田辺淳吉・藤井厚二~日本を意匠した近代建築家たち~」を開催しており、その際の図録が好評でした。
何とか、3月に行きたいと思っています。