旧岩内町役場ポーチ(明治36年築)。このドーム屋根のあずまやは、旧岩内町役場の入口部分のポーチです。昭和32年に新庁舎建設にあたり、このポーチ部分のみを移築し、保存したとのこと。こんなポーチの付いた町役場は、どんなモダンな建物だったのかと想像されます。
日本各地の近代建築探訪など
旧岩内町役場ポーチ(明治36年築)。このドーム屋根のあずまやは、旧岩内町役場の入口部分のポーチです。昭和32年に新庁舎建設にあたり、このポーチ部分のみを移築し、保存したとのこと。こんなポーチの付いた町役場は、どんなモダンな建物だったのかと想像されます。
個人的に気になった建物です。この建物は、元消防署だったのではないかと思うのですが、どうでしょう。屋上や塔屋の柵が、古い感じです。
今月、北海道新聞社より『道東の建築探訪』が発行されました。
このシリーズが全6巻だったとは知りませんでしたが(笑)、今回の道東編で完結とのことです。
思えば、1995年に『小樽の建築探訪』が出、その後1997年に『函館の建築探訪』、1999年に『札幌の建築探訪』と続きました。これで終わりか、あるいは旭川か帯広あたりか(でも、1冊にするには物件が少ないかナ~)と思っていたところ、2000年に『旭川と道北の建築探訪』が出版されました。これで、都市以外の場所の建物もフォローすることがわかり、次は道南、道東もあるだろうと期待しておりました。その後、少し時間がかかりましたが、期待通りに2004年に『道南・道央の建築探訪』が発行され、そして今年2007年に『道東の建築探訪』が発行されたのです。
時間がかかってしまったために、発行までの間にも解体されてしまった建物も多く、本当に残念でなりません。しかし、こうして道新(北海道新聞社のこと)のおかげで、北海道の全地域をカバーする素晴らしい写真集が6巻も発行されました。記録としても、探訪者や観光客などの実用としても、とても貴重な資料です。そして、北大の角幸博先生をはじめとする執筆陣の方々に、お礼を申し上げます。素晴らしい本を、ありがとうございました。
他の都府県でも、こうした本が続々と出版されることを期待したいと思います。商売になりますよ(笑)。地元新聞社の方々、どうぞ、よろしくお願いいたします。小生も、全力を挙げてご協力いたしますので。
扇の湯。焼失地域ですので、昭和29年以降の建物かと思われますが、窓は縦長で、入口の細工も凝っています。
昨日の下見板貼りの建物の向かいにある煉瓦倉庫。建坪の大きな、どっしりとした倉で、細工も丁寧です。
昭和29年の岩内の大火は、町の8割を焼き尽くしてしまったといいます。地図で焼け残った地区を調べ、見つけた下見板貼りの建物。雪囲いで入口を閉ざしたままなのが不安ですが、洋風アパートでしょうか。
日本基督教団勝山教会。裏にまわると白壁一枚の洋館です。ドアや窓などは古そうなのですが。
藤井内科。丸い6つの穴と、2階までの細長い窓、そして入口上のアール。モダンな建物です。
2002年の夏、アサヒビール福岡工場に見学に行った折、ガイドの方に頼んで撮影させてもらった敷地内の赤煉瓦の建物です。数年前に解体されてしまったとのことで、今となっては貴重な記録となりました。
こんな赤煉瓦の建物が工場内に残っていることを知らず、驚いて、見学コースが終わった後で頼み込んで、逆戻りして撮影させてもらいました。九州方面に大きな台風が上陸しているときで、見学者は小生1人でしたが(笑)。
煙突の上にある兜状のものは、古いビール工場には必ずある、風向きによって煙の向きを変えるフードです。
ガラス越しの撮影だったり、ピンボケですが、ご容赦を。本当に、惜しいことをしました。
ジュン政岡薬局。正面が看板に覆われていますが、縦長窓の洋館です。
現在、美容院として活用されていますが、元々は何の建物だったのでしょうか。
旧三次銀行本店(昭和2年築)。現在、三次市歴史民俗資料館として転用されています。国登録文化財。