撮影時、この建物の用途がわからなかったのですが、今改めて見直してみると、どうも消防のポンプ小屋のようです。余所で見かけるポンプ小屋に比べ、間口の広い建物です。
日本各地の近代建築探訪など
撮影時、この建物の用途がわからなかったのですが、今改めて見直してみると、どうも消防のポンプ小屋のようです。余所で見かけるポンプ小屋に比べ、間口の広い建物です。
出羽の冨士醸造元別館。坂道の途中で、道路から2m位高い位置に建てられています。隣には、酒林の下がった出羽の冨士醸造元の町屋や土蔵が建っています。
旧医院。HP「秋田フィールドワーク」では、今野邸となっています。お隣での聞き取りでは、院長さんは高齢で施設に入っており、現在は空家です。建物の老朽化が著しく、屋根が飛ばないようにロープで押さえている始末です。
旧矢島駅舎。由利高原鉄道の終着駅で、現在は隣に新しい駅舎が建っており、工事事務所となっています。旧矢島町(現、由利本荘市)は、生駒藩の城下町で、山間の小さな町です。
全労済木造地区共済会事務所。木造駅前通りに建つ、石造風の看板建築です。
旧川村洋服店。木造駅前通りに建つ看板建築で、現松本クリーニングとなっています。
奈良組事務所。木造駅前通りに建ち、多分に旧高谷銀行本店と桜庭歯科の影響下にあると思われます。奈良組は、地元の建築会社です。
近代建築ではありませんが、青森県の旧木造町(現つがる市)といえば、この木造駅舎(平成4年築)を採り上げなければなりません。京都工芸繊維大学の中川理先生の著書『偽装するニッポン』で見たのか、都築響一著『ROADSIDE JAPAN―珍日本紀行』か、五十嵐麻理著『日本珍スポット100景』だったか、とにかく良くも悪くも、インパクトのある建物です。
地元の亀ヶ岡遺跡から発掘された国の重文の遮光器土偶(愛称「しゃこちゃん」)を、巨大化して取り付けています。叩いてみるとコンクリート製で、中は空洞ではなく充填されていました(足の部分以外は、あるいはハリボテかも知れません)。ウィキペディアによれば「以前は列車の発着に合わせて土偶の目を点滅させていた(「いらっしゃいビーム」)が、子供が怖がるため最近は自粛している。リクエストがあれば点滅可能らしい。」とのこと。
※なお、この「しゃこちゃん」は高さ17.3mとの記載もありますが、どう考えてもそれほど巨大ではないです。17.3mというと、6~7階建てのビルに相当しますから。2階建ての駅舎に付いているのですから、せいぜい7~9mくらいでしょう。
で、この「しゃこちゃん」ですが、五能線の列車の乗客からは全く見えないというのも、困ったものです。どうやら、町民向けに立っているようです。
それにしても、木造(きづくり)という地名は、検索には困ったワードです。木造駅舎は、各地の「もくぞう」の「えきしゃ」がヒットしてしまいます(笑)。
旧木造中学校講堂(昭和4年築)。戦後、青森県立木造高等学校の講堂となり、高校の移転後、中央公会堂講堂として現在も利用されています。
旧高谷銀行本店(大正初期築)。旧木造町(現つがる市)の商店街の中ほどに建つ登録文化財で、現在盛農薬商会倉庫となってます。弘前を中心に多くの近代建築を手がけた堀江組の施工で、名棟梁堀江佐吉の弟、堀江豊吉と三男、堀江竹次郎による建物です。
五能線の木造駅前に建つ桜庭歯科医院。現在は、やっていない様子でした。今年の7月、五能線に乗ったときにチラリとこの洋館が見え、今回木造の町を歩くことにしたのでした。
洋館付き住宅の洋館部分。腰壁と窓の上にスクラッチタイルが見えます。
ヘアーサロンオヤマ。石材多用、ドイツ壁の洋風仕立ての建物です。