今日、「人名資料室」に「大中肇」を書き加えました。
先月、刈谷を探訪したおり、図書館や郷土資料館の方々に大変お世話になり、「大中肇」をもっと紹介してほしいとのご希望を伺いました。大中肇は、ネット上ではあまり詳しく紹介されておりません。
大中肇という名については、あいにく知りませんでしたが、彼の作品である刈谷の亀城小学校の建物のことは知っておりました。現在、この建物は国の登録有形文化財として登録されており、刈谷市立郷土資料館として保存・活用されています。
郷土資料館で、大中肇の生涯についての30分のビデオを拝見し、ますます興味を持ちました。大変個性的な意匠で、表現主義風と言われています。彼の設計した市川呉服店の彩色図面を見ると、武田五一のウイーンゼセッションの図面に大変似ており、同時代性によるものか、名古屋での武田五一の影響があったのか、興味をそそります。
名古屋市立大学の瀬口哲夫先生のご研究があるそうですので、ぜひ、ネット上に公開して欲しいものです。