先月、開発業者側から諫早市に、旧長崎刑務所の一部保存に向けての条件が提示され、今月中には書面で確認される方向という新聞記事が出ました。
その後の続報はまだありませんが、ネットで検索していたら、旧長崎刑務所の最新の状況についての写真がアップされていました。
きらとま無宿・国内自転車放浪編
http://d.hatena.ne.jp/killertomato/20071215/p1
広い煉瓦基礎の残る敷地に、旧長崎刑務所の管理棟がポツンと建っています。中央部分だけでなく、両袖部分も残っているではありませんか!!
このまま旧長崎刑務所の管理棟と正門の保存が実現すれば、必ず地域にとっても有益な施設となるはずです。多くの人々のアイデアをいれて、有効な使い道を導かなければなりません。
なお、先月11月19日の朝日新聞東京版に、法政大学工学部建築学科准教授の高村雅彦先生がコラムを書いています。その中に、旧長崎刑務所のことについて、ちょっとだけ触れています。
【高村雅彦准教授のキャンパスブログ】
連戦連敗
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000150711190001
論旨は全く同感なのですが、旧長崎刑務所をテーマにしたゼミ生I君の苦境の話は、どうでしょう。建物の保存は、当然に、学者や研究者のためでは無いし、卒業がかかっていようが「関係無い」話です。逆に、この旧長崎刑務所の保存に向けて、いったいI君は何をしたろうかと問いたい。研究者としての立場は、各方面のいろいろなしがらみなどもあろうし、動きにくいことは十分理解できます。しかし、関わった以上は、たとえ無力であっても、自身にできる範囲で、自身が考えうる限りの行動を起こさなければ、ただ無力を嘆いていてもはじまりません。
高村ゼミのI君、もしこのブログを目にすることがあったら、ぜひ反論を下さい。きっとmixi上では何かをしたのだろうけれど、mixi上では仲間内にしか話題が広まりません。公開された場で、旧長崎刑務所に対するI君の思いを聴かせて下さい。