日本各地の近代建築探訪など
半日ほど、久しぶりに岐阜を歩いてきました。
武田五一設計の旧加納町役場。登録文化財に登録され、市民ギャラリーとして活用されることが決まっています。
路地に入ったところで見つけた物件。
こちらも、大通りから一本入ったところで見つけた物件。最初、映画館かと思いました。
旧岐阜貯蓄銀行本店。
旧岐阜県庁舎。こういうタイプの県庁舎が残っているのは、もう数カ所になりました。
旧日下部合資会社。かつては、引きの撮れない場所だったのですが、真向かいが駐車場となり、引き放題です。
旧日下部合資会社の並びにある物件。
旧日下部合資会社の斜向かいにある物件。廃墟然とした建物だったのですが、レストランとして生まれ変わり、見違えておりました。
武田五一設計の名和昆虫研究所記念館。
同じく、武田五一設計の名和昆虫博物館。
引き続き、静岡県小山町の豊門会館です。
和館の玄関部分。「豊門会館」は、旧和田豊治家住宅として、明治42年(1909)頃に東京向島に建設され、大正14年(1925)に現地に移築されたとのこと。関東大震災直後の移築です。震災に耐えたのだとか。
こちらは、いわゆる洋館付住宅の洋館部分。洋館の玄関があり、洋間が3間もあるという点で、他の洋館付住宅とは一風変わっています。これは、和田豊治がアメリカで苦学した経験があったからではないかとのことでした。
「旧豊門青年学校」の塔屋部分。「旧豊門青年学校」は、大正末~昭和初築で、学校として建てられた建物。塔屋の先に、ほんの少しだけ銅板葺の屋根が載っているのが、小生の好みです。
「豊門公園噴水泉」。「旧豊門青年学校」のアプローチ上にあります。いずれも、登録有形文化財に登録されています。
御殿場の隣町の小山町にある、豊門会館。その敷地内には、和館、洋館などがあり、この度、登録文化財に登録されました。
写真は、同じ敷地内にある旧豊門青年学校の建物。いかにも、といった洋館です。
来る11月12日(土)、13日(日)に、登録文化財登録記念の一般公開が行なわれます。13日には、神奈川大の西和夫先生や、日大名誉教授の山口廣先生の講演会も開催されます。
今回の中越探訪の最終地、長岡です。昨年の地震での被害はいかばかりかと心配しておりましたが、ざっと見渡したところでは、全く問題のないようです。駅近くにある「長岡戦災資料館」の入口横に、先年解体された長岡日赤の扉が保存されておりました。
昭和2年築の長岡の配水塔。赤い帽子のような屋根が、家並みの間から望めます。
現在、配水塔のある上水場は、水道公園となっています。そこにある、旧ポンプ室。
管理室。
水道公園から駅へ向かう途中で見つけた寺院。カッコイイでしょう?
中越の続きで、三条です。昨年の水害、そして地震とで、大きな被害がありましたが、しっかり復興しておりました。西本願寺三条別院という、とても素敵な建物があったのですが、数年前に解体したとのこと。残念でなりません。
北三条駅前にある医院。このあたりが、三条の旧市街の中心にあたります。
現役の医院。
こちらも、現役の医院。
郷土資料館の建物。まるで、寺院のようです。
店蔵ですが、軒を支える飾りが、アールデコです。
東三条駅へ向かう途中で見つけた、煉瓦倉庫。
美容院に使われております。
昨日に続き、中越の加茂です。道路の拡幅工事で、道の両側を削っているため、新品の家並みがずっと続きます。その果て、工事が未着の部分に下の旧銀行の建物がありました。
旧銀行の建物。ドアのところにベニヤ板が打ち付けられ、基礎の部分も腐ってきています。
何の用途の建物か。2階の見晴らし台のようになっているベランダ状の部分のみペンキを塗っていないのも不思議です。
民俗郷土館の建物。かつて、町中にあった個人寄贈の図書館の建物を、移築したのだとか。