昨日の旧山一証券新潟支店と同じ通りに建つ店舗物件。建物の由来がわかりません。スクラッチタイルと、2階の4本のオーダーが特徴です。
日本各地の近代建築探訪など
昨日の旧山一証券新潟支店と同じ通りに建つ店舗物件。建物の由来がわかりません。スクラッチタイルと、2階の4本のオーダーが特徴です。
旧山一證券新潟支店(昭和10年築)。現在、新和証券として現役です。
旧新潟税関庁舎(明治2年築)。国指定重要文化財。以前は新潟市立博物館として活用されていましたが、現在はその敷地内にみなとぴあ新潟市歴史博物館が新築され、空家状態のなっています。
旧第四銀行住吉町支店(昭和2年築)。現在、みなとぴあ新潟市歴史博物館の敷地内に解体・移築され、公開されています。登録文化財。
新潟県厚生農業協同組合連合会。1階部分の彫りの深さが、建物の古さを物語っています。
新潟市水道局別館。四角いRC造の建物ですが、各柱の上に自然石風の飾りがのり、窓下に飾りが付けられています。由来がわかりませんが、おそらく、新潟市水道局の旧事務所ではないかと思われます。
昨年秋に引き続き、山口県下関市で「まちかどの近代建築写真展」を開催いたします。
今回は、「たてものから見る下関の1920年」という下関市のイベントの一環として、「全国の銀行建築 1920-1925」と題し、この6年間に建てられた、現存する銀行建築のみを展示します。
「全国の銀行建築 1920-1925」
~まちかどの近代建築写真展 IN 下関II~
会期:2007年11月5日(月)~18日(日)
10:00~17:00
(会期中、土、日は休館。ただし、18日(日)午後は、コンサートイベントがあるため開館します。最終日は16:00まで)
会場:山口銀行旧本店(山口県指定有形文化財)
山口県下関市観音崎町10-6
主催:下関市
協力:「まちかどの近代建築写真展 IN 下関」実行委員会/近代建築探訪メーリングリスト
同時に、下関市側で用意した「たてものから見る下関の1920年」という写真展示もあります。
旧新潟師範学校記念館(昭和4年築)。現在、新潟大学あさひまち展示館(旭町学術資料展示館)として、新潟大学構内にて公開されています。登録有形文化財。
新津記念館(昭和13年築)。屋内のステンドグラスも必見です。
旧新潟県議会議事堂(明治16年築)。現在、憲政記念館として公開されています。
カトリック新潟教会司教館。元は、幼稚園や学校などの建物だったのではないかと思うのですが、どうでしょう。
カトリック新潟教会(昭和2年築)。2つの尖塔の三角屋根の腰部分が折れているところなどが、ヒンデルの建物らしいなあと思います。
金井写真館本店(明治20年築)。この色に驚いてしまいました。
2000年に訪ねたときの写真は、こちら。
駅前通りと国道とが接する角地に建つ。下見板張の二階家。左隣の敷地は、道路拡幅工事で削られてしまったようでした。
2年前、2005年秋に公開された映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は大ヒットとなり、昭和ブームが到来しましたが、来月いよいよその続編が公開となります。
ストーリーや小さな逸話などで、本当に泣かさる(北海道弁)映画なのですが、それとは別に、昭和30年代の風景を求めて各地でロケが行なわれており、そのロケに使われた建物などにも興味が向かいます。前作では、栃木県栃木市の「旧足利銀行栃木支店」や、岡山県岡山市西大寺の「五福通り商店街」、岡山県倉敷市玉島などでロケがおこなわれ、東京の昭和30年代の風景を再現していました。
今回の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」では、次のようなロケ情報があります。
・東京都国分寺市東恋ケ窪の「孫の湯」
・東京都千代田区の「九段会館」
・兵庫県西宮市の武庫川学院「甲子園会館」
・群馬県館林市の神社
・静岡県島田市で「東京冬の街角」風景
・岡山県真庭市の「旧遷喬尋常小学校」
・福岡県北九州市八幡東区で「東京浅草の繁華街」風景
・山口県宇部市の「渡辺翁記念会館」
http://www.geocities.jp/always3chome/zoku-ashiato.html
こうしたロケ地の建物の他に、CGで再現された建物もこの映画の楽しみです。今回の続編の予告編を見ていたら、日本橋の橋詰に建つ旧帝国製麻ビルが、美しく映っているではありませんか!!
映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公式ページ
http://www.always3.jp/
Yahoo!動画「『キネマ横丁』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』特番」
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00073/v02835/
旧帝国製麻ビルは、東京駅と同じ辰野金吾の設計で、赤レンガに白い石の帯をまわした、いわゆる「辰野式」の建物でした。調べてみると、昭和62年(1987年)に解体されています。気が付くと、いつの間にか解体されていたという印象です。
解体時には大栄不動産の所有となっており、金文字で大きく「大栄不動産」と書かれていましたが、調べてみると大栄不動産がこのビルを所有したのは昭和39年。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で、このビルに「大栄不動産」と書かれていれば誤りということになります。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は、11月3日より全国東宝系でロードショー公開です。
丸友工業事務所。近隣の工場はトタン板張が多い中、この工場だけは下見板張りでした。
先月、お遊びで「日本近代建築検定」を作りました。各級、各編とも4択式で5問です。1級から10級までと地方別8編とで、現在18編、計90問の問題が出題されており、8割正解で合格としています。ちょっとマニアックすぎたり、最新情報を知らないと判らないような問題もありますが、ぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに、Yahoo! JAPAN IDをお持ちの方は、IDでログインすると、受験者メニュー(履歴など)をご利用いただけます。
旧宋村歯科医院。敷地隣に新館が建ち、そちらで歯科医院を営業中です。
旧銭湯。裏通りに建つ、ちょっと飾りの付いた建物です。
旧医院。新しい建物が建ち、駐車場の奥に追いやられた格好になっています。
旧刈田病院(明治15年築)。物置状態で、建物の手前ギリギリまで別の建物が建っています。何とか、有効に活用したい物件です。
市役所の真前に建つ建物。司法書士とか代書屋の事務所ではないかと思います。
現在、解体工事の進んでいる「旧長崎刑務所」ですが、少し動きがあったようです。
毎日新聞(長崎版)の報道によれば、開発会社側から「商業施設内に管理棟は残せない。正門なら観光客誘致のためにも、残せる余地はある」との話が出ているようです。管理棟は、11月末に解体の予定。旧長崎刑務所の現所有者である株式会社ユニディオコーポレーションさん、株式会社新日本建物さん、保存に向けてのご検討いただき、感謝いたします。ぜひとも、正門保存の検討を進めていただきたいと思います。
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20071001ddlk42040310000c.html
個人的には、まあ、このあたりが妥当な落としどころかなとは思いますが、管理棟もうまく活用すれば、観光的にも商業的にも有効な資源となるのにと、非常に残念に思います。採算的にも、十分成り立つと思うのですが。
9月30日には、旧長崎刑務所のすでに解体された建物に使用されていた「赤れんが」の、市民への引き渡し会もあったようです。諫早レインボーシティー推進会の主催で、1個10円で販売したとのこと。
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20070929ddlk42040525000c.html
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20071001/11.shtml
また、9月末に、旧長崎刑務所の現役時代を写した写真展が行なわれたとのことです。撮影者は、長崎大学名誉教授の井口次夫氏。現役の刑務所内の写真は、本当に珍しく貴重です。撮影交渉に2年を要したとのことですが、長崎大学の先生という肩書も効いたのではないかと思います。そういう写真を、私蔵せず公開してくださったことに、感謝したいと思います。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070927/10.shtml
今後、旧長崎刑務所をめぐってどのような動きがあるか、引き続き注目していきたいと思います。
10月6日(土)より、東京都文京区の根津教会で「まちかどの近代建築写真展in根津II」がスタートしました。
今回は、A4パネル75枚、CDケースの写真約200枚、ポストカード額60枚ほどで構成されています。
一昨日の10月7日(日)に、終日店番をしておりましたが、皆さん、写真をじっくり見て下さっているのが印象的でした。
10月14日(日)までの会期です。お近くにお越しの折には、ぜひお出でくださいますようご案内申し上げます。
日本基督教団白石教会。城下、市役所の隣に建っています。
奥州白石温麺協同組合。麺の協同組合といえば、笠岡の岡山県製粉製麺工業協同組合を思い出します。
何の用途の建物なのか不明です。このシマシマは、辰野式の亜流なのでしょうか。
今朝の新聞で知ったのですが、今日より「第一回 栃木・蔵の街かど映画祭」が始まったのですね。
第一回 栃木・蔵の街かど映画祭 公式サイト
http://kuranomachikado.com
ロゴがカッコ良く、○の中にそれぞれ映と蔵を入れた白抜き文字のデザイン。「蔵の数々をミニシアターに変貌させた映画祭。」というコピーも素晴らしいではありませんか!
10月5日~8日の4日間、栃木市の街中の13会場で、それぞれ話題作や懐かしの洋画・邦画の名作を上映するというこの発想。しかも、その会場が、市内に残る商家の蔵や、市役所別館(旧栃木町役場)、旧教育委員会(旧足利銀行栃木支店)、栃木高校講堂など、文化財指定の近代建築の数々。使えるところは全部使おうというのですから。最近、映画のロケで使われた建物もあり、その建物で、その映画を上映するのです。本当に少人数しか入ることのできない場所もありそうですが、それはそれで良いのです。映画のハシゴで街をさまよい、建物に触れる。スタッフの方々は大変でしょうが、ぜひとも成功して欲しいイベントです。
明日10月6日(土)より、東京都文京区根津にある日本基督教団根津教会(登録有形文化財)を会場に、「まちかどの近代建築写真展 IN 根津II」が開幕いたします。実は、昨晩はその準備で、明け方まで展示パネル作りをしておりました(笑)。
初日の明日は、夕刻より設営現場の公開となりますが、お時間のご都合がつけば、ぜひお運びください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2004年にJR札幌駅コンコースを会場にスタートした「まちかどの近代建築写真展」も、今回で第10回を数えることとなりました。これまで、山形県長井市に残る郡役所や大阪市港区の天満屋ビル、山梨県甲府市のカトリック教会などを会場に、回を重ねることができましたことを、会場を提供してくださった方々、また、来場頂いた皆様に感謝申し上げます。
「まちかどの近代建築写真展」は、近代建築探訪メーリングリスト有志の撮影による、全国各地の身近な近代建築の写真展です。どこの町にも、生活や歴史を秘めた素敵な近代建築がひっそりと建っているものです。この写真展は、こうした近代建築を通じて、それぞれの町を見直しきっかけとなればと思いスタートさせました。これからも私たちの写真展が、人々の思い出や町の歴史のために役立てればと願っています。
「まちかどの近代建築写真展IN根津II」(谷中芸工展参加)
会期:2007年10月6日(土)~10月14日(日)
時間:10:00~17:00(初日は16:00から。最終日は16:00まで)
会場:日本基督教団根津教会(東京都文京区根津1-19-6)
主催:日本基督教団根津教会
企画:まちかどの近代建築写真展実行委員会
協力:近代建築探訪メーリングリスト
日本建築学会関東支部歴史意匠専門研究委員会
データベースワーキンググループ
建築から学ぶ会
*なお、この写真展は会場さえ用意いただければ、全国どこへでも出前(貸出)をいたします。空き店舗、地域スペース、学校など、町おこしなどのきっかけとしていただきたく存じます。(連絡先:gookomichi@mail.goo.ne.jp)
ヤマダデンキ。個人的に、コーナーの丸くなった建物がとにかく好きです。