竹内写真店。外壁の塗装が少々厚いのですが、確かに古い写真館です。
日本各地の近代建築探訪など
竹内写真店。外壁の塗装が少々厚いのですが、確かに古い写真館です。
諫早の旧長崎刑務所ですが、とうとう「解体工事のお知らせ」が表示されたとのこと。
お水の花道ブログ
http://myhome.cururu.jp/shinnosuke0113/blog/article/41001341518
九州ヘリテージ
http://blog.kyushu-heritage.jp/?eid=488985
写真から読み取ると、施行者(解体業者)は株式会社中嶋組、発注者は株式会社ユニディオコーポレーションと株式会社新日本建設。
しかし、それぞれの業者さんに言ったところで、仕事を請け負っているだけでしょうから、その大元の発注者(すなわち入札落札者)を探して保存のお願いをするしかありません。いったい落札者は、どこの業者さんなのでしょう?? ちなみに、中嶋組は長崎市、ユニディオコーポレーションは福岡市、そして新日本建設は千葉市の会社です。
実は、居ても立っても居られずに、今月中旬に建築関係の諸団体に対し、下記の「旧長崎刑務所」保存要望書の要望をメールにて発信いたしました。半月ほど経過した現在までのところ、どの団体も何の動きも見受けられませんが……。緊急アピールでも、ホームページ上などに載せて欲しいものです。何とか、一部でも残して欲しい。旧長崎刑務所は、重要文化財級の物件ですから。
チアキさん、ゴン太さん、情報をありがとうございます。
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社団法人日本建築学会九州支部 殿
社団法人長崎県建築士会 殿
社団法人長崎県建築士会長崎支部 殿
社団法人日本建築士会連合会 殿
社団法人日本建築家協会 殿
社団法人日本建築家協会九州支部 殿
社団法人日本建築家協会九州支部長崎会事務局 殿
日本建築学会「歴史的建築リスト整備活用小委員会」で委員をしております前村と申します。
さて、報道などでもご承知の通り、先月、長崎県諫早市の「旧長崎刑務所」が民間の不動産業者に売却され、解体間近となっております。
長崎刑務所の移転後、10年あまり空家のまま放置されたことで、廃墟のような状況ではありますが、山下啓次郎設計の「旧長崎刑務所」の価値は、決して減じるようなことはありません。
これまで世間では、「旧長崎刑務所」についての正当な価値評価が行なわれていないように見受けられます。ぜひとも貴会から保存要望書を出していただき、「旧長崎刑務所」の評価を示し、何らかの形で保存されるようご尽力くださいますようお願い申し上げます。
いつ解体が開始されても不思議ではない今、貴会としても早急に対処し、広く市民に向けて保存の呼びかけを行なうべきではないかと思われます。
微力ではありますが、小生もインターネット上で、ネットワークを通じて「旧長崎刑務所」の存在と価値を広報しております。世間に「旧長崎刑務所」の価値が認知されることが、まず第一と考えております。
来月、九州で建築学会の大会が開催されます。ぜひともこの「旧長崎刑務所」の保存が大きな話題となりますよう、何とぞご協力をお願い申し上げます。
なお、建築学会、建築士会、建築家協会等に対しても、保存要望書を出すよう働きかけを行なっております。
西町のポンプ小屋。大通りの1本隣の通りにあります。
同じ通りには、こんな建物もありました。
星医院。市内中心部の喜多方小学校の校門前にある医院です。
日本基督教団喜多方教会。田付川のほとりに建っています。
対岸に廻り撮影してみました。
三津谷集落の煉瓦蔵群。喜多方市内より4キロほど離れたところにあります。近くに煉瓦工場ができ、その薪代の代わりに煉瓦の現物支給があったとも伝わっています。
煉瓦蔵の並ぶ三津谷集落。
若菜家の農作業蔵(明治43年築)と下屋(昭和7年築)。黒っぽい艶やかな煉瓦は、素焼の煉瓦に益子焼の釉薬をかけて2度焼した、寒冷地対策の防水煉瓦。
同じく若菜家の味噌蔵(大正10年築)。
若菜家の三階蔵(大正5年築)と、座敷蔵(大正6年築)。
ラーメン屋となっている近隣の煉瓦蔵。若菜家の下屋とデザインが似ています。
金田洋品店。明治末期築で、喜多方最古の煉瓦造見世蔵です。
大通りから横道に入った中ほどに建っているピンク色の洋館。旧医院ではないかと思われますが、由来がわかりません。庇のTのマークが、誇らしげです。
若喜商店レンガ蔵(明治38年築)。登録文化財です。手前が2階建の座敷蔵、奥が3階建の道具蔵。
若喜商店店舗(昭和6年築)。登録文化財です。当初から、2種類のタイル貼りになっていたようです。右側の出窓、左側の八角形の窓など、左右対称ではない現役のモダンな建物です。
何屋さんだったのでしょう。カフェか美容院か、あるいは医院か。
北星電機。町も尽きてきたところで見つけた下見板貼りの事務所。由来は不明ですが、ただものではない感じです。
旧室蘭駅(明治45年築)。現在、室蘭観光協会として転用されています。
山形屋百貨店本店(平成10年改装)。この建物は、大正5年当時の姿を復元したレプリカ建築なのですが、とても良い出来で、本当に力が入っています。
http://www.yamakataya.co.jp/kaisya/top.htm
宮崎銀行鹿児島支店。昭和20年代の建物ではないかと思います。1階の天井が高そうです。
NTT鹿児島支店。コーナーのアールの具合が、一連の逓信省建築に類似しています。
豊産業。鹿児島の港と町とのちょうど中間に位置する、事務所建築です。
日本瓦斯本社(昭和6年築)。スクラッチタイル貼りの、アールデコです。
旧鹿児島県庁本館(大正14年築)。平成14年に旧県庁舎の玄関部分のみを曳家して保存。かつては、市庁舎と同じ市電通りに面して建っていました。曳く前の姿も、そして曳いている最中も、小生は見ることができました。ずいぶん長い距離を、そして横方向への移動だけでなく、縦方向への移動もあって、結構大変な曳家でした。
先月書きました朝日新聞連載「まちは生きていく」が、先週終了しました。全22回の連載でした。朝日新聞の編集委員である、松葉一清さんのコラムです。
前回、下関の回まで報告しましたが、その後紹介された記事は次の通りです。
・横浜市山手地区
・長崎県雲仙市
・北海道恵庭市
・大阪府千里ニュータウン
・千葉県佐倉市
・岡山県倉敷市
ここまでで19回でした。そしてこの後、特定の地域だけでなく、まちおこし、地域活性化の理論や実践を行なう人の話になります。
・そこにあるロハス(西郷真理子さん・地域再生プランナー)
・ヨコハマ事始め(田村明・法政大学名誉教授)
・旅の終わりに(小林重敬・横浜国立大大学院教授)
最終回は、大分県別府市でした。「わが国現存最古をうたう大正時代の『竹瓦小路アーケード』」の報告です。
各地の商店街で、アーケードが暗く壊れたままになっており、シャッターが閉ざされています。しかしその一方で、それぞれの工夫で地域を支え、踏ん張り、まちの再生に頑張っている人々のいることが、今回のコラムで数多く報告されました。アイデア次第で、まちが楽しくなっていくということを、小生も信じたいと思います。
旧鹿児島県立図書館(昭和2年築)。現在、鹿児島県立博物館として活用されています。
鹿児島市中央公民館(昭和2年築)。鹿児島独特の、褐色の石造建築です。
旧旭相互銀行(昭和12年築)。市電通りに面して建つ、堂々とした銀行建築です。
鹿児島銀行別館(大正7年築)。先月、登録文化財への答申が出ました。正式に登録文化財の告示が出るのは、秋くらいでしょうか。