宮田山トンネル枝光側(昭和5年築)。
日本各地の近代建築探訪など
徳養寺。教会と見間違う外観の洋風寺院として有名でした。過去形なのは、現存の建物は、2003年にイメージ保存で建替えられたもの。下は、大正4年築の元の建物(2000年撮影)。
大蔵小学校(昭和4年築)。アールデコのかわいらしいデザインです。
下山の田橋(大正13年築)。鉄筋コンクリート造。『北九州の近代化遺産』には「南山の田橋」とあり、「一見鉄筋コンクリートアーチ橋と見紛いそうになる鉄骨をコンクリートで被覆した」橋とのこと。
中河内橋(昭和2年築)。人工ブロックによる3連アーチ橋と、1連アーチ橋。
南河内橋(大正14年築)。『北九州の近代化遺産』によれば、日本に現存する唯一のレンティキュラートラス橋とのこと。装飾も賑やかで楽しい鉄橋です。
河内貯水池管理事務所(昭和2年築)。貯水池を見下ろす高台に建っています。周囲は木々が繁り、建物を覆っています。
河内貯水池堰堤と取水棟(昭和2年築)。長年の念願適って、ようやく訪問することができました。思えば、1984年刊『近代建築ガイドブック[西日本編]』(鹿島出版会)の裏表紙の写真を見て、日本にこんな石貼りの建物があるのだと驚いたものでした。小1時間歩いて、たどり着きました。
旧到津遊園子供ホール(昭和11年築)。当時流行した、船の形の建物です。
2月17日に「美しい日本の歴史的風土100選」が公表されました。
この「美しい日本の歴史的風土100選」は、財団法人古都保存財団内にある美しい日本の歴史的風土100選実行委員会が、昨年10月より一般からの推薦を募り、選定委員会の審査・選定により決定したとのことです。
http://www.kotohozon.or.jp/best.html
リストを見ると、今後の世界遺産をめざしたような内容になっています。近代建築系の場所も、ちらほらです。
「美しい日本の歴史的風土100選」リスト
http://www.jmam.net/b/kindai/rekisi01.htm
「美しい日本の歴史的風土 準100選」リスト
http://www.jmam.net/b/kindai/rekisi02.htm
「美しい日本の歴史的風土100選(特別枠)」リスト
http://www.jmam.net/b/kindai/rekisi03.htm
旧寿湯。昨年秋に訪れたときに、廃業のお知らせが出ていました。現在は、販売物件です。南小倉駅前にあります。
「まちかどの近代建築写真展IN大阪天満屋ビルII」
会期:3月5日(土)(月)~4月7日(土)
(3月3日(土)午前に設営を行ないます)
時間:11:00~18:00(定休日:水曜、日曜)
会場:お茶と雑貨のハaハaハa
大阪市港区海岸通1-5-28 天満屋ビル2階
主催:お茶と雑貨のハaハaハa
企画:まちかどの近代建築写真展実行委員会
協力:近代建築探訪メーリングリスト
昨年に続き、「海岸通建物語りPART2」というイベントの企画として、写真展を開催いたします。
以降の予定
・「まちかどの近代建築写真展IN松本」
4~5月頃開催計画中
小倉湯。左官仕事の文字と、その上部の通気窓がきいています。
旧小倉県庁舎(明治4年築)。『北九州の近代化遺産』によれば、この旧県庁舎説は怪しく、明治23年に小倉警察署として改築されたことが棟札で確認されたとのこと。
先日、「まちかどの近代建築写真展IN根津」の会場で、PCインクジェットプリンタ用の「月光」が発売されるという話を聞きました。
「月光」と言っても、知る人も少ないかと思いますが、かつて光画部(笑)だった方々には、氷酢酸の匂いと共に懐かしい思い出が甦るのではないでしょうか。「月光」は、三菱製紙が発売しているモノクロ専用印画紙のブランド名でした。
三菱製紙のHPを見ると、去年の3月に生産が終了しておりました。
http://web.infoweb.ne.jp/mpm/news/060309.html
インクジェット用の「月光」は、今年の3月より発売とのこと。はたして、どれだけ需要があることか。
モノクロプリント用インクジェット用紙「月光(GEKKO)」を開発
http://web.infoweb.ne.jp/mpm/news/070119.html
かつて写真部の暗室で、現像時間を調節したり温度を変えてみたりといったことによって、写真表現を工夫していたものですが、はたしてPCプリンタで表現できるのか!?
中国銀行鞆支店。中国銀行の建物は、新しい建物も様式的デザインで建てられています。この鞆支店もはたして古い建物かどうか心配ですが、スチールサッシやスチールの扉などから、古い建物だと思われます。
現役の写真屋さん。現在は外壁に波板を張っていますが、元は下見板張りだったのではないでしょうか。
昨日、2月10日(土)より、文京区の根津教会にて、「まちかどの近代建築写真展IN根津」が開幕しました。
午前中に設営をいたしましたが、設営中から思いの外多くのお客様にお出でいただきました。
2月17日(土)までの1週間の会期ですが、お近くにお出での折は、ぜひお運びください。
あわせて、登録文化財物件の根津教会内部の見学もできます。
友光軒。もともとは理容店だったそうですが、現在は喫茶店となっています。それにしても、モダンなデザインです。
鞆ノ浦の港に面してそびえ建つ、スクラッチタイルのビル。
昨日の洋間と道を隔てた向かい側の洋館。こちらも、和館に増築した洋館です。
商家の間に建てられた洋間。和と洋のコントラストが面白いです。
しまなみ信用金庫鞆支店。入り組んだ路地のまちかどに建つ銀行建築です。
旧邑久中学校講堂(昭和8年築)。牛窓からの帰路、たまたま見つけました。塔屋が明治の建物のようです。塔屋だけ移設したのかも知れません。
1月20日より、埼玉県立文書館では「郡役所・半世紀の光芒-郡長たちのアーカイブズ-」展が開催されています。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BA18/shuzouten-190120-52-1.html
郡役所とは、明治11年に政府により設置され、大正12年に廃止された、都道府県と市区町村の間に位置する地方行政の組織でした。
建物としては、県庁などに次ぐ官庁の建物として、全国各地に威厳ある個性的な庁舎が建てられ、現存するものもあります。残念ながら、埼玉県には現存しておりません。
http://www.jmam.net/matikado/gunyakusyo.html
今回の企画展は公文書館の開催ということもあり、公文書の展示が中心ですが、埼玉県内にあった郡役所の写真パネルも展示されています。
ちなみに、埼玉県には18の郡があり、郡役所は複数の郡を組み合わせて、下記の9つがあったとのことです。
・北足立・新座郡役所:浦和宿(現さいたま市)
・入間・高麗郡役所:川越町(現川越市)
・比企・横見郡役所:松山町(現東松山市)
・南埼玉郡役所:岩槻町(現さいたま市)
・北埼玉郡役所:行田町(現行田市)
・北・中葛飾郡役所:杉戸宿(現杉戸町)
・大里・幡羅(はたら)・榛沢(はんざわ)・男衾(おぶすま)郡役所:熊谷宿(現熊谷市)
・児玉・賀美(かみ)・那珂(なか)郡役所:本庄宿(現本庄市)
・秩父郡役所:大宮郷(現秩父市)