前村洞和
前村洞和(マエムラ・トウワ)〔 ? 〜1841〕徳川中期の画家。名は愛徳。江戸の人、本郷に住す。幼より画を嗜みしも画技を学ぶの余暇なく、その活計の道なる引火奴売の傍ら、画塾に人の絵画を学ぶを見て羨み且つ楽しみとした。一日、駿河台の狩野洞白に非凡なる筆力を認められてその門に入る。数年ならずして画道大いに進み、洞の字を与えられ洞和と號し、前村氏を冒して土佐侯山内家の絵師となる。天保12年病没す。門人に河鍋暁齊がある。【日本人名大事典】
幼い頃、人名事典などをひくと必ず自分の姓をひいてみたものだが、前村姓の記載はなかった。ところが近年、大きな人名事典をひく機会があって、前村姓をひいてみると、前村洞和という絵師の記載があった。門人の河鍋暁齊の自伝に、師匠としての記述があってはじめて知られたようで、絵師ではあるが、作品の所在については不明である。
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